2025.08.27 Renovation ―The Legacy of Machiya―
- 廣瀬 拓也
- 8月27日
- 読了時間: 1分
更新日:8月29日
姫路市野里の町家の住宅改修。
築年数は不明ですが少なくとも100年以上は経っている建物です。間口4間、奥行き9間程の2階建て。
施主ご夫婦は、本来の町家らしい外観を希望されていました。既存の鈑金屋根やシャッター、アルミ製の玄関などは取り払って、瓦葺きで出格子・虫籠窓のある姿に改修しました。
1階は昔ながらの田の字型の既存の間取りをそのまま残しました。2階をメインの生活スペースとして大きく間取りを変更し改修しています。改修前の2階の間取りは細かく部屋が間仕切られており、非常に閉塞感のある空間でした。
構造に絡まない柱や壁は取り払い、水廻りを除いて大きなワンフロアのような空間としています。内装の漆喰や土壁は、施主のご主人が実際に塗られています。建具の多くは中古のものを購入したり、元々あったものを利用したりして、再利用するかたちをとっています。建具だけでなく、壁や天井も残せそうな部分はできるだけ残すような形で工務店の友美堂さんには工事を進めていただきました。
この町家が長い年月を経過してきた面影を一部引き継ぎながら、これから始まる施主ご家族の新しい暮らしへのアップデートが完了しました。
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